志水 芳彰
志水 芳彰
パートナー、キャピタルマーケッツ部門
経歴
東京大学法学部卒業。2008年弁護士登録(旧61期)、2008年9月クリフォードチャンスに入所。
2012年から1年間London School of Economics and Political Science(LLM)に留学し、帰国後外資系企業の不動産部門に出向した後、再び渡英しクリフォードチャンスのロンドンオフィス(不動産ファイナンス部門)に出向しました。2015年8月に東京オフィスに復帰し、現在は国内外の不動産投資、不動産ファイナンス案件を主に担当しています。
ロンドンオフィスへの出向
2017年9月で弁護士生活も10年目に入りましたが、最も大きなターニングポイントはクリフォードチャンスのロンドンオフィスに出向したことです。
私は特段の海外経験もない状態でグローバル・ファームに飛び込んだのですが、最初の数年は自分の語学力に大きな不安を抱えていました。俄かには信じられないことですが、そんな私がロンドンオフィスでは英国法の弁護士と同じように、イギリスの大型不動産案件のチームに入れてもらえ、各国オフィスの弁護士や関係当事者の意見を調整し、相手方と交渉し、議論を英文の契約書に落とし込むという一連の作業を全て任せてもらえました。
このように私が戦力として案件に関与させてもらえたのは、どこの国で働く弁護士であってもクリフォードチャンスの一員であるという価値観が世界中で共有されているからだと思います。また、東京オフィスでこれまでに培ってきたリーガル・スキルは、世界のどこへ行っても通用するものであると実感できたことも大きな自信になりました。この出向は、東京での高度なリーガル・スキルの習得と、グローバルでの強いネットワークというクリフォードチャンスの魅力を再確認させてくれるものとなりました。
学生のみなさんへのアドバイス
国際的な仕事をしてみたいと思っても、クリフォードチャンスのような外資系事務所で働くのは英語力が不安だと考える人も多いのではないかと思います。
しかしながら、私自身の経験からも強くお伝えしたいのですが、入所時点における英語力はその後の弁護士としての活躍にほとんど影響しません。私達の仕事は日本の法律に関する適切なアドバイスを提供することであって、英語を上手に操ることではありません。また、日頃から外国法事務弁護士の質の高い英語に触れることができるため、心配しなくとも業務を通じて英語力は飛躍的に伸びていきます。
入所時点で必要なのは、日本法の弁護士としての基本的な法的素養と論理的な思考力、そして、グローバルで活躍したいという強い意欲だけで十分です。
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